日本の少年に圧倒的に人気があったスポーツは野球であった。

サッカーやバスケではなく絶対的に野球なのであった。

そんな時代には、野球漫画が数多く連載されていた。その中で、お勧めしたいのが、「プレイボール」である。

連載が終了してから何十年とたつが、アニメ化されたおかげで現在でもテレビ放送されており、知っている人も多いと思う。主役は高校のごく普通の野球部員であり、スーパースターや魔球などは登場しない。また、甲子園に出場して全国制覇するなどの派手な活躍もない。

なんせ、ごく普通の高校生なのだから。

主役の谷口君は、おとなしいく、シャイな性格な高校生なのだが、勝負への執念と頑張る姿勢は人並み以上であった、ここが、唯一の特徴と言っていいほどであり、普通の高校生が一戦、一戦、勝つために努力を積み重ねて強くなっていくのである。

しかし遥かに強いチームが数多く存在し甲子園の出場など夢物語だと、野球部員たちは理解をしている。それでも、前を向いて努力していく!そんな姿が描かれているのである。

派手な魔球や全国制覇する、そんな夢は見させてくれないが、彼たちのリアルな青春時代が野球の情熱と共に切り取られており、そこから人性訓さえも感じさせられる漫画なのである。